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HOTタイプ製品概要

Product Summary

HOTタイプTYPE-1

製品特徴

1.常温ではブロック状のプラスチックで、専用タンクで溶解して部品等をディッピングします。
2.作業後の部品はプラスチック被膜で覆われ、部品と被膜の間にオイルがしみ出し、防錆効果があります。
3.被膜は弾力性があるので、保管、輸送の途中、部品にキズをつける事を防ぎます。
4.被膜が透明なので部品をシールしたままで製品の検収が可能です。
5.部品と全く同じ形に包装されるのでコンパクトに梱包できる上、緩衝材も不要になります。
6.従来のプラスチック包装材は、フィルム、シート、板等を加工し、袋箱等を作り、更にその切口を塞ぐ等の工程が必要でしたが、シールピールは包装が一工程でできるので、作業効率が向上します。
7.被膜を剥がす時にはシンナー等を必要とせず、手で簡単に剥がすことができます。
8.剥がした被膜は再度溶かすことにより、使用(リユース)できます。

使用用途

航空機

自動車

車両

紡繊機

医療器具

医療工具

治具等の包装

電気機器類部品

被膜特性

形成された被膜は下記の性能を有しております。

#011 #011-CN
引っ張り強度 22kg/㎠以上 25kg/㎠以上
伸び 50%以上 70%以上
被膜速さ(参考値) 2.0~2.5mm 2.2~2.8mm
耐薬品性
1.変化なし 水・水蒸気・食塩水・弱酸・弱アルカリ・アルコール・鉱油・動植物油・各種洗剤
2.やや浸される 強アルカリ・強酸
3.浸される 有機溶剤

物理化学的性状

外観 黄褐色半透明体
比重 0.98
燃焼性 木材程度
毒性 なし
融点 130℃
引火点 220℃
発火点 550℃
揮発性 なし

加熱溶解

1.シールピールは適正な温度管理を行う為に専用のタンクをご用意ください。
 #151は熱伝導が悪く過熱しますと分解し、性能が低下しますのでいずれの部分も185℃以上にならないよう温度管理を行ってください。
 温度管理はシールピールの寿命にも大きく作用します。
 また、タンクは必要最小限の大きさのものにします。
 大きいタンクはシールピールの新陳代謝が少ないため、溶解中に過度な熱負荷を受け劣化しやすくなります。
2.剥がした被膜は溶解し、再度使用可能ですが、再使用前には剥がした被膜をよく水洗乾燥してください。
3.タンクの周りは常に整理整頓し、監視を怠らないでください。
 特に過熱状態のタンク、容器の持ち運びは事故の原因にもなるので絶対にしないでください。
4.やけどには十分注意し必要であれば保護具等を用意してください。
 また、作業中は必ず換気してください。
5.原材料の焦げが残ることがあり、製品に茶色や黒色の粒が入っている場合があります。
 除去していただいても、そのままご使用いただいても製品性能に問題ありません。

包装

20kg… インゴット型 1枚 約3kg
段ボール詰め 1箱 20kg
25kg… インゴット型 1枚 約5kg
段ボール詰め 1箱 25kg

使用方法

1.[溶解]インゴットを切断し溶解タンクに投入します。
 溶解は温度調節機能付き専用溶解タンクで所定の温度で加熱します。
  (この時できるだけ細かくカットすれば溶解時間が短くなります。)
2.[部品浸漬]溶解したシールピールの中に部品をドブ漬けし、直ぐに取り出します。
3.[被膜の乾燥、硬化]ディッピングにより表面に付着したシールピール樹脂は取り出した瞬間から即座に冷え、部品の大きさに応じ、十数秒~数十秒で指触乾燥状態 になります。
 十分に硬化するには数分が必要です。
 被膜は弾力性に富み、内部は防錆油が程よく金属表面を包み込みますので、部品の錆止め効果は万全になります。
 輸送時のキズ防止にも十分な威力を発揮します。
4.[被膜の剥離]栓ゲージ、ネジゲージ、ドリル、カッター等殆どのものは被膜を引き抜くだけでよく、この被膜はそのまま保護キャップとして使用できます。
 部品の形状によっては被膜の一部にカッター等で切り込みを付ければ容易に剥離できます。

HOTタイプ/TYPE-2

製品特徴

1.常温ではブロック状のプラスチックで、専用タンクで溶解して部品等をディッピングします。
2.部品はプラスチック被膜で覆われ、外気から遮断され、完全密封されます。
3.被膜が強靭なので、保管、輸送の取扱中、物品にキズをつける事を防ぎます。
4.被膜を剥がす時にはシンナー等を必要とせず、手で簡単に剥がすことができます。

物理化学的性状

外観 赤色透明固体
比重 0.98
融点 125℃
引火点 225℃
発火点 550℃
揮発性 なし

加熱溶解

1.シールピールは適正な温度管理を行う為に専用のタンクをご用意ください。
 #151は熱伝導が悪く過熱しますと分解し、性能が低下しますのでいずれの部分も185℃以上にならないよう温度管理を行ってください。
 温度管理はシールピールの寿命にも大きく作用します。
 また、タンクは必要最小限の大きさのものにします。
 大きいタンクはシールピールの新陳代謝が少ないため、溶解中に過度な熱負荷を受け劣化しやすくなります。
2.剥がした被膜は溶解し、再度使用可能ですが、再使用前には剥がした被膜をよく水洗乾燥してください。
3.タンクの周りは常に整理整頓し、監視を怠らないでください。
 特に過熱状態のタンク、容器の持ち運びは事故の原因にもなるので絶対にしないでください。
4.やけどには十分注意し必要であれば保護具等を用意してください。
 また、作業中は必ず換気してください。
5.原材料の焦げが残ることがあり、製品に茶色や黒色の粒が入っている場合があります。
 除去していただいても、そのままご使用いただいても製品性能に問題ありません。

包装

25kg インゴット型
段ボール詰め

使用方法

1.[溶解]インゴットを切断し溶解タンクに投入します。
 溶解は温度調節機能付き専用溶解タンクで所定の温度(180℃)で加熱溶解します。
2.[部品浸漬]溶解したシールピールの中に部品をドブ漬けし、直ぐに取り出します。
3.[被膜の乾燥、硬化]浸漬により表面に付着したシールピール樹脂は、取り出した瞬間から即座に冷え、部品の大きさに応じ、十数秒~数十秒で指触乾燥状態になります。
 十分に硬化するには数分が必要です。被膜を刃物で切り、剥ぎ取る時は部品上に残る被膜を持ち上げないように気を付けてください。
4.[被膜の加工]部品の全表面が被膜で覆われているのでメッキする部分のみの被膜を剥ぎ取ります。
鋭利な刃物(カッター等)を使うことで簡単に切り込みを入れ、剥ぎ取れます。
5.[メッキ作業]上記の作業によりメッキしない部分のみマスクされますから、そのまま洗浄液、脱脂液並びにメッキ液中に入れ、終了後被膜を剥がします。

ホットタイプ用溶解タンク使用方法

ホットタイプ用ヒーティングタンク

概要

シールピールホットタイプは化学的に安定した製品ではありますが、溶解時の温度設定を誤ると分離もしくは分解を起こし、機能の低下又は使用できなくなる恐れがあります。
そこでシールピール本来の能力を最大限に発揮させ、安定的な皮膜を形成する為には専用の溶解タンクの使用が不可欠になります。

主な機能・構造【標準装備】

1.プログラム式温度調節器(シールピールを最適な温度で溶解するようコントロールします)
2.過昇防止機能(過昇温を検知した際、温度調節器と連動したブレーカーが自動で落ちます)
3.ゴム足【SS,S-10のみ】(卓上でも安定して作業ができます)
4.キャスター【M-20,L-30のみ】(移動しやすく、作業場所を選びません)

タンクの種類

形式 内槽寸法(mm) 電圧(V) 電気要量(KW) 電気要量(KW)
超小型(SS) 100(W)×100(L)×100(H) 100 0.8 ゴム足
小型(S-10) 150(W)×150(L)×250(H) 100 1.2 ゴム足
中型(M-20) 200(W)×250(L)×250(H) 単相200V 2.6 キャスター
大型(L-30) 200(W)×400(L)×350(H) 三相200V 4.0 キャスター

【オプション】カレンダータイマー:曜日ごとにスタート/ストップの時間を設定できます。

使用方法

1.周りに可燃物が無く、風通しの良い場所もしくは換気装置を備えた場所にタンクを設置、電源を入れます。

2.シールピールをカットして投入します。この時小片にするほど溶解時間が節約できるので、出来るだけ小さくカットし内槽の8分目以上になる様にします。
これより少ない場合、上方の内壁が過度に加熱されシールピールが焼き付いた状態になり、内壁にゆがみが生じるほか火災に繋がる場合がありますので、容量を守って下さい。

3.温度調節器をスタートさせるとプログラムにより最適な温度で加熱を行います。
シールピールが軟化し始めたら適時攪拌を行って下さい。

4.シールピールは温度上昇に伴い液化しますが、中心部分と外壁の温度差から溶け残りが起こる場合があります。
その時は綺麗な金属の攪拌棒で混ぜ、全体が均一になる様にします。

5.電源電圧が低い時など温度設定に対し液温が低い場合、油分と樹脂が分離することがありますが、この場合タンクに対し適正な電圧を供給し攪拌することによって使用可能になります。

6.シールピールを加温する時に気泡を生じますが、攪拌し表面に気泡を浮き上がらせ、蓋をした後しばらく置くと消えるので、その後作業に取りかかります。

7.薄い皮膜にこだわり作業温度を+10℃以上に上げますと、熱老化を起こし分解が始まる事に加え、製品性能が著しく低下します。

8.作業中に著しい白煙が上がる場合は温度が高すぎますので、設定温度を加減してご使用下さい。そのまま使用しますと火災に繋がる恐れがあります。
以上の様にシールピールは温度管理が最も重要で、製品性能ひいては使用時間に大きく影響してきます。
やけど・火災には十分注意しご使用いただくようお願い致します。

シールピールホットタイプの物性

品番 融点 引火点 作業温度
#011 130℃ 220℃ 175~185℃
#011-CN 130℃ 220℃ 175~185℃
#151 125℃ 225℃ 175~185℃

シールピール・HOTタイプ
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